CanonインクジェットプリンターTS7530とTS8530。同じインクジェット複合機であり、発売時期が１か月違いのこの2機種について、今回、5つの基本機能（サイズ・重量/印刷速度/解像度（画質）/静音性/印刷コスト）別に違いを詳しく比較しました。
TS7530は2021年10月、TS8530は2021年11月に発売された、スペック違いの機種になります。
| TS7530 | TS8530 | |
| 発売時期 | 2021年10月 | 2021年11月 |
| 価格帯 | 19,500円前後 | 32,000円前後 |
簡単にまとめると、使用頻度はほどほど、なるべく予算を抑えつつ、印刷性能が優れたものが欲しい人はTS7530、1度に使用する印刷量が多く、写真や年賀状などに多用する人はTS8530がおススメです。
以下、主な違い7点です。
- サイズはTS8530の方が若干小さい
- インクがTS7530は5色、TS8530は6色
- TS8530はインク容量が「標準容量」と「大容量」を選べる
- インクコストはTS8530の方が安い
- TS8530の方が液晶モニターが大きい
- TS8530はディスクプリント機能がある
- コピー機能はTS8530の方が充実
TS7530がおススメな方▼
- 日常的な印刷頻度は少ない
- なるべく予算を抑えつつ、印刷性能が優れたものが欲しい
- コピーやスキャナーを使うのは年に数回あるかないか
- ディスクのレーベル印刷はしない
- 本体カラーがブルーのプリンターが欲しい
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- ディスクのレーベル印刷やはがきの両面印刷を行う
- 1回に使用する量が多い（年賀状など）
- 年賀状は高画質な写真印刷派
- 本体の画面で直接操作をすることが多い
- インク代が高くても寿命が長いのが良い
- 本体カラーがレッドのプリンターが欲しい
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それぞれの機能や特長を5つの基本機能（サイズ・重量/印刷速度/解像度（画質）/静音性/印刷コスト）別＋その他機能で詳しく比較していますので、参考にしてください。
TS7530とTS8530の機能の違いを比較
サイズ・重量
| TS7530 | TS8530 | |
| 外形寸法 （横幅×奥行き×高さ） ※カセット収納時 トレイ類／ 突起部を含まず | 約376×350×142（mm） | 約372×345×142（mm） |
| 給紙方式 | 後トレイ／カセット | 後トレイ／カセット |
| 給紙可能枚数 （最大積載枚数） | 【普通紙（後トレイ／カセット）】 100枚／100枚 【郵便はがき（後トレイ）】 40枚 | 【普通紙（後トレイ／カセット）】 100枚／100枚 【郵便はがき（後トレイ）】 40枚 |
| 質量 （プリントヘッド、インクタンクを含む） | 約6.3kg | 約6.6kg |
サイズはTS8530の方が若干小さく、重さはTS7530の方が軽いですが、ほとんど差が無いと言って良いでしょう。
印刷速度
| TS7530 | TS8530 | |
| プリントヘッド | 【各色ノズル数】 C／M／顔料BK×各1024ノズル、Y／染料BK×512ノズル 【総ノズル数】 計4096ノズル | 【各色ノズル数】 C／M×各1536ノズル、Y×512ノズル、GY／染料BK／顔料BK×各1024ノズル 【総ノズル数】 計6656ノズル |
| L判フチなし写真（カラー） （1枚の印刷時間） | 【キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド】 約16秒 | 【キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド】 約16秒 |
| A4普通紙 （ISO／IEC 24734に基づく測定数値） | 【カラー】 約10.0ipm 【モノクロ】 約15.0ipm | 【カラー】 約10.0ipm 【モノクロ】 約15.0ipm |
印刷速度の違いは全くありません。どちらも普通紙カラー印刷なら1分間に10枚＝1枚あたり約6秒で印刷されます。
解像度（画質）
| TS7530 | TS8530 | |
| 最高解像度（dpi） | 4800（横）×1200（縦） | 4800（横）×1200（縦） |
画質に関しても差はありません。
静音性
| TS7530 | TS8530 | |
| 稼働音 | 約45.0dB（A） | 約44.5dB（A） |
TS7530の方が音は少し大きいですが、気になる差ではないでしょう。
印刷コスト
| TS7530 | TS8530 | |
| インク | 5色（独立インクタンク） | 6色（独立インクタンク） |
| 対応インクタンク | BCI-301C／301M／301Y／301BK／300PGBK | 【大容量】 BCI-331XLC／331XLM／331XLY／331XLBK／331XLGY／330XLPGBK 【標準容量】 BCI-331C／331M／331Y／331BK／331GY／330PGBK |
| L判フチなし写真のインク・用紙合計コスト （税込） | 【写真用紙】 キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド：約31.8円 | 【写真用紙】 キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド：約22.1円（大容量）／約24.8円（標準容量） |
| A4普通紙（カラー文書）のインクコスト（税込） | 【普通紙】 約18.8円 | 【普通紙】 約12.2円（大容量）／約12.4円（標準容量） |
| インク代目安 | 【標準容量】 セット価格 約6,500円 | 【標準容量】 セット価格 約7,800円 【大容量】 セット価格 約14,000円 |
印刷コストは、TS8530の方がインクの単価はかかるものの、1枚あたりのインクコストは安い、つまり、長持ちするということになります。また、TS8530はインクの大容量タイプも備えています。
その他機能
その他機能面での違い部分と、コピー、スキャナーの基本仕様と違いについてです。
その他大きな違い
| TS7530 | TS8530 | |
| カラー液晶モニター | 1.44型有機EL | 4.3型TFT（タッチパネル） |
| マルチトレイプリント | ー | 12cmメディア（プリンタブルディスク）、オリジナルネイルシール |
| 自動両面プリント可能用紙 | 普通紙（A4、A5、B5、レター） | 普通紙（A4、A5、B5、レター）、はがき（郵便はがき）、インクジェット郵便はがき、インクジェット光沢郵便はがき、当社純正はがき |
カラー液晶モニターに差があります。TS8530は画面が大きくタッチパネル操作、本体から直接操作するときの操作性が良いでしょう。TS7530は画面横のボタン操作になります。また、マルチトレイプリントやはがきの自動両面印刷機能の有る/無いの差があります。
コピー基本仕様
| TS7530 | TS8530 | |
| 最大複写サイズ | A4／レター | A4／レター |
| 使用可能用紙 | 【サイズ】 A4、A5、B5、レター、L判、2L判、KG、スクエア（127mmx127mm）、はがき、名刺 【紙種】 普通紙、キヤノン写真用紙・光沢 プロ［クリスタルグレード］、キヤノン写真用紙・光沢 プロ [プラチナグレード] 、キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド、キヤノン写真用紙・微粒面光沢 ラスター、キヤノン写真用紙・絹目調、キヤノン写真用紙・光沢 スタンダード、マットフォトペーパー、インクジェット郵便はがき、インクジェット光沢郵便はがき、キヤノン写真はがき・光沢、キヤノン写真はがき・マット、アイロンプリントシート［カラー生地用］、アイロンプリントシート［白生地用］ | 【サイズ】 A4、A5、B5、レター、L判、2L判、KG、スクエア（127mmx127mm）、はがき、名刺 【紙種】 普通紙、キヤノン写真用紙・光沢 プロ［クリスタルグレード］、キヤノン写真用紙・光沢 プロ [プラチナグレード] 、キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド、キヤノン写真用紙・微粒面光沢 ラスター、キヤノン写真用紙・絹目調、キヤノン写真用紙・光沢 スタンダード、マットフォトペーパー、インクジェット郵便はがき、インクジェット光沢郵便はがき、キヤノン写真はがき・光沢、キヤノン写真はがき・マット、アイロンプリントシート［カラー生地用］、アイロンプリントシート［白生地用］ 【その他】 BD／DVD／CD（12cmプリンタブルディスク） |
| 濃度調整 | 9段階／オート（自動濃度調整） | 9段階／オート（自動濃度調整） |
| 連続コピー枚数 | 【モノクロ／カラー】 1～99枚 | 【モノクロ／カラー】 1～99枚 |
| 拡大／縮小 | 【ズーム】 25％ ～ 400％（1％刻み） 【自動変倍】 あり | 【定型変倍】 ハガキ→A4（200%）、A5→A4（141%）、B5→A4（115%）、A4→B5（86%）、A4→A5（70%）、A4→ハガキ（47%） 【ズーム】 25％ ～ 400％（1％刻み） 【自動変倍】 あり |
| その他コピー機能 | 両面コピー（A4／レターサイズの普通紙のみ）、2in1コピー | 両面コピー（A4／レターサイズの普通紙のみ）、フチなしコピー、4in1／2in1コピー、枠消しコピー、写真コピー（自動切り出し／傾き補正）、IDコピー、BD／DVD／CDレーベルコピー |
| 補正 | － | 自動写真補正、色あせ補正 |
コピー機能は、自動補正の有無の差があります。また、TS8530の方が拡大/縮小に定型変倍があり、設定が楽な面もあります。コピーを多用する人は機能が充実しているTS8530が良いでしょう。
スキャナー基本仕様
| TS7530 | TS8530 | |
| 型式 | フラットベッド型（原稿台のみ） | フラットベッド型（原稿台のみ） |
| センサータイプ | CIS | CIS |
| 解像度（dpi） | 【光学解像度（主走査×副走査）】 1200×2400 | 【光学解像度（主走査×副走査）】 2400×4800 |
| 階調（入力／出力） | 【グレースケール】 16bit／8bit 【カラー】 RGB各色16bit／8bit | 【グレースケール】 16bit／8bit 【カラー】 RGB各色16bit／8bit |
| 読み取り速度 | 【グレースケール／モノクロ2値】 1.5msec／line（300dpi） 【カラー】 3.5msec／line（300dpi） | 【グレースケール／モノクロ2値】 1.5msec／line（300dpi） 【カラー】 3.5msec／line（300dpi） |
| 最大原稿サイズ | 【原稿台】 A4／レター | 【原稿台】 A4／レター |
| スキャナードライバー | TWAIN準拠／WIA（Windowsのみ） | TWAIN準拠／WIA（Windowsのみ） |
スキャナー機能は、解像度に差があります。とはいえ、スキャナーの画質にこだわらなければ、TS7530でも十分な性能レベルです。
TS7530がおススメな方
- 日常的な印刷頻度は少ない
- なるべく予算を抑えつつ、印刷性能が優れたものが欲しい
- コピーやスキャナーを使うのは年に数回あるかないか
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TS8530がおススメな方
- ディスクのレーベル印刷やはがきの両面印刷を行う
- 1回に使用する量が多い（年賀状など）
- 年賀状は高画質な写真印刷派
- 本体の画面で直接操作をすることが多い
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TS7530とTS8530の違いを5つの基本機能別に徹底比較！Canonインクジェットプリンターまとめ
Canonインクジェットプリンター、TS7530とTS8530の違いを、5つの基本機能（サイズ・重量/印刷速度/解像度（画質）/静音性/印刷コスト）別＋その他機能で詳しく比較紹介させていただきました。
簡単な違いをまとめると、使用頻度はほどほど、なるべく予算を抑えつつ、印刷性能が優れたものが欲しい人はTS7530、1度に使用する印刷量が多く、写真や年賀状などに多用する人はTS8530がおススメです。
インクジェットプリンターの購入を検討中の方の参考になれば、幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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