CanonインクジェットプリンターXK110とXK500。同じインクジェット複合機のこの2機種について、5つの基本機能(サイズ・重量/印刷速度/解像度(画質)/静音性/印刷コスト)別に違いを詳しく比較しました。
それぞれの発売時期と価格帯は以下の通りです。
XK110 | XK500 | |
発売時期 | 2022年11月 | 2022年3月 |
価格帯 | 37,700円前後 | 46,500円前後 |
最初に結論。XK110とXK500の主な違いは5点。
- XK500は写真印刷とコピースピードが速い
- インクはXK110が5色、XK500が6色
- インクコストはXK110の方が安い
- XK500の方が操作パネルが大きい
- 本体カラーはXK110はホワイトのみ、XK500はダークシルバーメタリックのみ
簡単にまとめると、印刷は普通紙多め、写真はたまにといった使い方の人はXK110、写真印刷が多く、且つ写真画質の色合い・鮮やかさによりこだわる人はXK500がおススメです。
また、どちらの機種も、他のプリンターと比較すると、インクコストが抜群に安いです。本体はちょっと高いけど、その分の画質とインクコストで選ぶなら、このXKシリーズがおススメです。
スペック比較と各機能別の着目ポイントを載せていますので、以下ご覧ください。
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- 予算は37,000円前後
- 本体側で直接操作することは少ない(コピー・スキャナー使用は少ない)
- 印刷スピードに特にこだわりはない
- 写真の印刷が少なく、普通紙の印刷画質にはこだわりたい
- インクコストも抑えたい
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▼XK500がおススメな方▼
- 予算は46,000円前後
- コピーやスキャナーなど、本体側で直接操作することが多い
- 写真の印刷が多く、画質にもこだわりたい
- 写真の印刷スピードも大事
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それぞれの機能や特長を5つの基本機能(サイズ・重量/印刷速度/解像度(画質)/静音性/印刷コスト)別+その他機能で詳しく比較していますので、参考にしてください。
XK110とXK500の機能の違いを比較
サイズ・重量 ~違いはありません~
XK110 | XK500 | |
外形寸法 (横幅×奥行き×高さ) ※カセット収納時 トレイ類/ 突起部を含まず | 約372×345×142(mm) | 約372×345×142(mm) |
質量 (プリントヘッド、インクタンクを含む) | 約6.6kg | 約6.6kg |
サイズ・重量ともに違いはありません。
印刷速度 ~写真印刷はXK500の方が速い~
XK110 | XK500 | |
プリントヘッド | 【各色ノズル数】 PGBK/C/M×各1024ノズル、Y/顔料BK×各512ノズル 【総ノズル数】 計4096ノズル | 【各色ノズル数】 C/M×各1536ノズル、Y×512ノズル、PB/染料BK/顔料BK×各1024ノズル 【総ノズル数】 計6656ノズル |
L判フチなし写真(カラー) (1枚の印刷時間) | 【キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド】 約16秒 | 【キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド】 約10秒 |
A4普通紙 (ISO/IEC 24734に基づく測定数値) | 【カラー】 約10.0ipm 【モノクロ】 約15.0ipm | 【カラー】 約10.0ipm 【モノクロ】 約15.0ipm |
印刷スピードは、ノズル数の差もあり、写真印刷ではXK500の方が速いです。普通紙の印刷に関しては差はありません。ipmとは、1分間に印刷できる枚数のことで、カラーA4用紙だとどちらも1分間に10枚印刷するということになります。
解像度(画質) ~違いはありません~
XK110 | XK500 | |
最高解像度(dpi) | 4800(横)×1200(縦) | 4800(横)×1200(縦) |
解像度に関しては差はありません。が、XK110は5色、XK500は6色の独立インクタンクのため、XK500の方が、写真の色合い・鮮やかさの質が良いです。
静音性 ~ほぼ差は無し~
XK110 | XK500 | |
稼働音 | 約45.5dB(A) | 約44.5dB(A) |
静音性はXK500の方がやや静かですが、はっきり言って差はないでしょう。
印刷コスト ~XK110の方が安い~
XK110 | XK500 | |
インク | 5色(独立インクタンク) | 6色(独立インクタンク) |
対応インクタンク | XKI-N21C/N21M/N21Y/N21BK/N20PGBK | XKI-N21C/N21M/N21Y/N21BK/N21PB/N20PGBK |
L判フチなし写真のインク・用紙合計コスト (税込) | 【写真用紙】 キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド:約10.0円 | 【写真用紙】 キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド:約10.8円 |
A4普通紙(カラー文書)のインクコスト(税込) | 【普通紙】 約4.1円 | 【普通紙】 約4.0円 |
インク代目安 | 【標準容量】 セット価格 約3,000円 | 【標準容量】 セット価格 約3,500円 |
XK110は5色、XK500は6色と、インク数が異なります。XK500の方が、XKI-N21PB(フォトブルー)インクが多く、写真印刷向けですが、その分コストは若干高くなります。インク代もセット価格だと色数の違いで500円程の差がありますね。
しかしながら、他のCanon TSシリーズなどと比べると、インクコストは抜群に安いです。
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その他機能
その他機能面での違う部分と、コピー、スキャナーの基本仕様と違いについてです。
その他機能・仕様面 ~使用可能用紙、消費電力、液晶モニターに違いがあります~
XK110 | XK500 | |
使用可能用紙サイズ | 【後トレイ】 A4、A5、B5、レター、リーガル、洋形封筒4号/6号、長形封筒3号/4号、商用10号封筒、DL封筒、はがき、郵便往復はがき、名刺、スクエア(127mm×127mm)、スクエア(89mm×89mm)、六切、2L判、L判、KG、ユーザー定義サイズ(幅 55mm~215.9mm、長さ 89mm~676mm) 【カセット】 A4、A5、B5、ユーザー定義サイズ(幅 148mm~215.9mm、長さ 210mm~297mm) | 【後トレイ】 A4、A5、B5、レター、リーガル、洋形封筒4号/6号、長形封筒3号/4号、はがき、郵便往復はがき、名刺、スクエア(127mm×127mm)、スクエア(89mm×89mm)、六切、2L判、L判、KG、ユーザー定義サイズ(幅 55mm~215.9mm、長さ 89mm~676mm) 【カセット】 A4、A5、B5、ユーザー定義サイズ(幅 148mm~215.9mm、長さ 210mm~297mm) |
使用可能用紙種類 | 【後トレイ】 普通紙、光沢紙、マット紙、郵便はがき、インクジェット郵便はがき、インクジェット光沢郵便はがき、当社純正はがき、郵便往復はがき、封筒、フォトシールセット、貼ってはがせるプリントシール、オリジナルマグネットシート、ファインアート紙、アイロンプリントシート 【カセット】 普通紙 | 【後トレイ】 普通紙、光沢紙、マット紙、郵便はがき、インクジェット郵便はがき、インクジェット光沢郵便はがき、当社純正はがき、郵便往復はがき、封筒、フォトシールセット、貼ってはがせるプリントシール、オリジナルマグネットシート、ファインアート紙、アイロンプリントシート 【カセット】 普通紙 |
マルチトレイプリント | 12cmメディア(プリンタブルディスク)、オリジナルネイルシール | 12cmメディア(プリンタブルディスク)、オリジナルネイルシール |
自動両面プリント可能用紙 | 普通紙(A4、A5、B5、レター)、はがき(郵便はがき)、インクジェット郵便はがき、当社純正はがき | 普通紙(A4、A5、B5、レター)、はがき(郵便はがき)、インクジェット郵便はがき、インクジェット光沢郵便はがき、当社純正はがき |
プリント必要マージン (カット紙) | 【フチなしプリント時】 上下左右:0mm (対応用紙サイズ:A4・B5・レター・はがき・L判・2L判・KG・六切・名刺・スクエア(127mm×127mm)・スクエア(89mm×89mm)) 【通常時】 上端:5mm、下端:5mm、左右:各3.4mm(レター・リーガルは左:6.4mm、右:6.3mm)、洋形封筒4号/6号・DL封筒・商用10号封筒は上端:8mm、下端:12.7mm、左右:各5.6mm(長形封筒3号/4号は下5mm)、スクエア(127mm)は上下左右各6mm、スクエア(89mm)は上下左右各5mm 【自動両面プリント時】 上端:5mm、下端:5mm、左右:各3.4mm(レターは左:6.4mm、右:6.3mm) | 【フチなしプリント時】 上下左右:0mm (対応用紙サイズ:A4・B5・レター・はがき・L判・2L判・KG・7″×10″・六切・名刺・スクエア(127mm×127mm)・スクエア(89mm×89mm)) 【通常時】 上端:3mm、下端:5mm、左右:各3.4mm(レター・リーガルは左:6.4mm、右:6.3mm)、洋形封筒4号/6号・DL封筒・商用10号封筒は上端:8mm、下端:12.7mm、左右:各5.6mm(長形封筒3号/4号は下5mm)、スクエア(127mm)は上下左右各6mm、スクエア(89mm)は上下左右各5mm 【自動両面プリント時】 上端:5mm、下端:5mm、左右:各3.4mm(レターは左:6.4mm、右:6.3mm) |
給紙方式 | 後トレイ/カセット | 後トレイ/カセット |
給紙可能枚数 (最大積載枚数) | 【普通紙(後トレイ/カセット)】 100枚/100枚 【郵便はがき(後トレイ)】 40枚 | 【普通紙(後トレイ/カセット)】 100枚/100枚 【郵便はがき(後トレイ)】 40枚 |
カラー液晶モニター | 2.7型TFT(タッチパネル) | 4.3型TFT(タッチパネル) |
主な付属品 | 【インクタンク/カートリッジ】 セットアップ用インクタンク (XKI-N21C/N21M/N21Y/N21BK/N20PGBK) 【USBケーブル】 - 【その他】 セットアップCD-ROM/設置・基本操作マニュアル(紙)/マルチトレイ | 【インクタンク/カートリッジ】 セットアップ用インクタンク (XKI-N21C/N21M/N21Y/N21BK/N21PB/N20PGBK) 【USBケーブル】 - 【その他】 セットアップCD-ROM/設置・基本操作マニュアル(紙)/マルチトレイ |
消費電力 | 【コピー時(USB接続時)】 約26W 【待機時(USB接続時)】 約0.8W | 【コピー時(USB接続時)】 約15W 【待機時(USB接続時)】 約0.9W |
XK110は、カセットにセットできる用紙種類に商用10号封筒とDL封筒が含まれます。
消費電力はXK500の方が少ないです。
どちらもタッチパネル式のカラー液晶モニター付きですが、モニターの大きさに差があります。プリンターから直接操作することが多い人は、XK500の方が使い勝手が良いでしょう。また、XK500は自動両面プリントも、写真印刷ユーザー向けの用紙対応も備えています。
コピー基本仕様 ~コピースピードはXK500の方が速い~
XK110 | XK500 | |
最大複写サイズ | A4/レター | A4/レター |
使用可能用紙 | 【サイズ】 A4、A5、B5、レター、L判、2L判、KG、スクエア(127mmx127mm)、はがき、名刺 【紙種】 普通紙、キヤノン写真用紙・光沢 プロ[クリスタルグレード]、キヤノン写真用紙・光沢 プロ [プラチナグレード] 、キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド、キヤノン写真用紙・微粒面光沢 ラスター、キヤノン写真用紙・絹目調、キヤノン写真用紙・光沢 スタンダード、マットフォトペーパー、インクジェット郵便はがき、インクジェット光沢郵便はがき、キヤノン写真はがき・光沢、キヤノン写真はがき・マット、アイロンプリントシート[カラー生地用]、アイロンプリントシート[白生地用] 【その他】 BD/DVD/CD(12cmプリンタブルディスク) | 【サイズ】 A4、A5、B5、レター、L判、2L判、KG、スクエア(127mmx127mm)、はがき、名刺 【紙種】 普通紙、キヤノン写真用紙・光沢 プロ[クリスタルグレード]、キヤノン写真用紙・光沢 プロ [プラチナグレード] 、キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド、キヤノン写真用紙・微粒面光沢 ラスター、キヤノン写真用紙・絹目調、キヤノン写真用紙・光沢 スタンダード、マットフォトペーパー、インクジェット郵便はがき、インクジェット光沢郵便はがき、キヤノン写真はがき・光沢、キヤノン写真はがき・マット、アイロンプリントシート[カラー生地用]、アイロンプリントシート[白生地用] 【その他】 BD/DVD/CD(12cmプリンタブルディスク) |
濃度調整 | 9段階/オート(自動濃度調整) | 9段階/オート(自動濃度調整) |
連続コピー枚数 | 【モノクロ/カラー】 1~99枚 | 【モノクロ/カラー】 1~99枚 |
拡大/縮小 | 【定型変倍】 ハガキ→A4(200%)、A5→A4(141%)、B5→A4(115%)、A4→B5(86%)、A4→A5(70%)、A4→ハガキ(47%) 【ズーム】 25% ~ 400%(1%刻み) 【自動変倍】 あり | 【定型変倍】 ハガキ→A4(200%)、A5→A4(141%)、B5→A4(115%)、A4→B5(86%)、A4→A5(70%)、A4→ハガキ(47%) 【ズーム】 25% ~ 400%(1%刻み) 【自動変倍】 あり |
その他コピー機能 | 両面コピー(A4/レターサイズの普通紙のみ)、フチなしコピー、4in1/2in1コピー、枠消しコピー、写真コピー(自動切り出し/傾き補正)、大判原稿コピー、分割コピー、IDカードコピー、BD/DVD/CDレーベルコピー | 両面コピー(A4/レターサイズの普通紙のみ)、フチなしコピー、4in1/2in1コピー、枠消しコピー、写真コピー(自動切り出し/傾き補正)、IDコピー、BD/DVD/CDレーベルコピー |
補正 | 自動写真補正、色あせ補正 | 自動写真補正、色あせ補正 |
A4カラー文書の原稿台コピースピード (ISO/IEC 29183に基づく測定数値) | 【普通紙カラー】 約16秒 (1枚のコピーに必要な時間) | 【普通紙カラー】 約14秒 (1枚のコピーに必要な時間) |
XK110の方は、大判原稿コピー、分割コピー機能を備えていますが、一般的に使用する分では差はないでしょう。コピースピードでは、XK500の方が速いです。
スキャナー基本仕様 ~違いはありません~
XK110 | XK500 | |
型式 | フラットベッド型(原稿台のみ) | フラットベッド型(原稿台のみ) |
センサータイプ | CIS | CIS |
解像度(dpi) | 【光学解像度(主走査×副走査)】 2400×4800 | 【光学解像度(主走査×副走査)】 2400×4800 |
階調(入力/出力) | 【グレースケール】 16bit/8bit 【カラー】 RGB各色16bit/8bit | 【グレースケール】 16bit/8bit 【カラー】 RGB各色16bit/8bit |
読み取り速度 | 【グレースケール/モノクロ2値】 1.5msec/line(300dpi) 【カラー】 3.5msec/line(300dpi) | 【グレースケール/モノクロ2値】 1.5msec/line(300dpi) 【カラー】 3.5msec/line(300dpi) |
最大原稿サイズ | 【原稿台】 A4/レター | 【原稿台】 A4/レター |
スキャナードライバー | TWAIN準拠/WIA(Windowsのみ) | TWAIN準拠/WIA(Windowsのみ) |
スキャナー機能に違いはありません。
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印刷は普通紙多め、写真はたまにといった使い方はXK110がおススメ
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- 予算は37,000円前後
- 本体側で直接操作することは少ない(コピー・スキャナー使用は少ない)
- 印刷スピードに特にこだわりはない
- 写真の印刷が少なく、普通紙の印刷画質にはこだわりたい
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写真印刷が多い、写真画質にもこだわる方はXK500がおススメ
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XK110とXK500の違いを5つの基本機能別に徹底比較!Canonインクジェットプリンターまとめ
Canonインクジェットプリンター、XK110とXK500の違いを、5つの基本機能(サイズ・重量/印刷速度/解像度(画質)/静音性/印刷コスト)別+その他機能で詳しく比較紹介させていただきました。
結論。XK110とXK500の主な違いは5点です。
- XK500は写真印刷とコピースピードが速い
- インクはXK110が5色、XK500が6色
- インクコストはXK110の方が安い
- XK500の方が操作パネルが大きい
- 本体カラーはXK110はホワイトのみ、XK500はダークシルバーメタリックのみ
まとめると、印刷は普通紙多め、写真はたまにといった使い方の人はXK110、写真印刷が多く、且つ写真画質の色合い・鮮やかさによりこだわる人はXK500がおススメです。
また、どちらの機種も、他のプリンターと比較すると、インクコストが抜群に安いです。本体はちょっと高いけど、その分の画質とインクコストで選ぶなら、このXKシリーズがおススメです。
インクジェットプリンターの購入を検討中の方の参考になれば、幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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